1、長持ちする和包丁の研ぎ方
伝統の技で鍛えられた和包丁ですが、正しい研ぎ方や保管方法を知らないと、ダメにしてしまいます。スーパーで販売されているステンレスの包丁とは違います。簡単に錆びたり、柄がカビで覆われたりと、使用後の管理がたいへんなのです。もちろん使用前にも確認しないといけません。よく切れるだけに、危険物として注意を払うことが不可欠です。
和包丁の業物は、厳選された鉄を鍛えて作られた品物です。鉄はサビに浸食されやすいので、特に使用後の脂質除去が欠かせません。柄も無垢の木でできています。すぐ汚れにカビが付着しますし、乾燥すると割れてしまうのです。購入先で刃物に関しての情報を仕入れて、刃物に一番った管理方法を教えて貰いましょう。
刃物は切れ味が一番重要です。どれだけ切れるかが刃物の価値です。和包丁を使用したら、必ず最後は刃研ぎを行いましょう。包丁の本体と、切っ先、刃の部分に注意して、汚れを落とします。その際に刃こぼれをしていないか見ましょう。切れるぶんだけ横方向の力で、こぼれ易いのが刃鉄の特徴です。無理に横から力を加えていなかったか、我が身の使い方を振り返りながら、刃物と語り合って下さい。
刃物に合う砥石が何であるか、お店で確認しましょう。通販で購入したなら、販売先にメールで確認しておきましょう。
伝統の和包丁を研ぐに、最適なお勧めの砥石があるものです。包丁に費用を掛けるのと同じように、砥石にお金を掛けたいものです。そして研ぎ方にも技があります。包丁研ぎには、修行五年の歳月が必要だといわれています。とても素人には到達できない時間と手間です。それでも諦めないで、研ぎ方も教えて貰いましょう。見様見真似が一番よくありません。
販売店で教えて貰うのが一番ですが、行きつけの料理店があれば、店主に教えを乞うのも一つ。自治体で行っている料理教室も穴場です。料理と一緒に研ぎ方の注意点を、実際に見て体験するのです。和包丁を購入する気概が、大切な情報も寄せてくれるものです。活用して下さい。
2、日本が誇る和包丁のブランド
和包丁と言えばの日本でも名産とするところは数多くあります。大阪は堺市。高知は土佐。新潟の与板・三条・燕・十日町。岐阜の関市。兵庫県の三木市。福井県の越前市(武生)。が有名どころの産地として有名です。現在ではその街の包丁はブランドとして職人等の間では知られています。和包丁の作成方法には打刃物と抜き刃物と2種類あり、打刃物は鋼材を叩くことによって強度を上げる製法で料理人の中では人気です。抜き包丁は以前は打刃物には及ばない技術でした。抜き刃物は鉄板を金型で打ち抜く事によって大量生産をする事に成功しました。現在は昔よりも抜き刃物の技術は上がっているので、打刃物にも切れ味は負けていません。
和包丁は以前と比べ、民間企業による大量制作が進み技術も研磨されたので一般では包丁の有名な生産地は知られなくなってきましたが和包丁の料理人の間での人気は衰えません。中には大阪府堺市の打刃物は料理人が使用する業務用の包丁のシェア90%以上を占めていると言われているほどです。しっかりと打ち込まれた包丁は刃に材料が付きづらく、切れ味が良いので疲れないのが利点とされています。
各和包丁の産地は知名度を上げる為にミュージアムや生成方法の公開。インターネット上での販売等を積極的に行っています。名産の包丁はもちろん職人用に何十万円の包丁も作成していますが、一般の方でも気軽に買うことが出来る数千円の値段のものもあります。
日本の包丁の歴史は古く、奈良に鎌倉時代に作成されたと言われている日本刃の形をした包丁が残っています。そしてその技術は堺市で江戸時代に発展をしました。和包丁の種類として出刃包丁、菜切り包丁、刺身包丁、三徳包丁と数々あります。現在和包丁は海外でも取り扱われるようになり、特に三徳包丁は日本の万能包丁として海外でも作成、販売されるようになりました。
そして、日本で職人が作成した包丁も海外で絶賛され販売されています。